スタッフ17人目のリレーエッセイです。
======================
中2男男の双子の母 |
「えっ?ぼくたち、友達じゃないの?」
「笑 あなたたちは、双子の兄弟だよ」 入園したころこう聞かれて、笑った記憶があります。 同性、同年の友達?!が、春夏秋冬、土や水や、海で雪で、虫や動物と、気が済むまでいつも一緒に遊べたことは、とても楽しくかけがえのない思い出です。 もちろん、正直何をやっているかさっぱりわからないうちに、2歳ぐらいになったのも事実。 妊娠中、安定期などあったのか?入院生活を経たことから始まり、あまり知識もなく出産こそがゴールのように思っていたくらい。産後は貧血もあり想像以上に体力がみなぎらず情けないばかり。 さらに、3時間ごとの授乳!という指導に、もちろんうまく対応できず悩んでいたところ、実母が、「赤ちゃんは、機械じゃないんだから・・・人間なんだから」と、私を含め三姉妹を育てたなんとも母らしい適当な言い方で、なるようになっていくというような言葉をかけてくれ、肩の力が抜けたこと、今でも忘れません。 また、実妹に、「お姉ちゃん、せっかく産んだのにずっとしかめっ面」と言われたことも。 このままでは思い描いた子育てではない!と、急に気持ちを切り替えて楽しみ始めたのが、2歳半くらいだったかと思います。 また、その頼りにしていた実母は双子が5歳の頃、突然倒れ介護がはじまりました。母のふんわりとした考え方を胸に、子供との日常こそありがたく、介護をしながら、たくさんの方の協力で日々をつなぎ、様々な思い出ができました。 そしてもう中学生!思春期の男子二人に、軽くあしらわれる雰囲気も意外と悪い気がまったくしません。主人には、母親の私が家にいないぐらいがちょうどいいと言われ、夫婦で出かける時間もふえました。主人も働き盛りで大変な中、妊娠、出産、育児、介護と、私の不安やイライラを受け止めてくれたことに、感謝する心の余裕もでてきました。 「今日の夜ご飯、何?」と、いつも食事だけは二人で楽しみにしてくれるので、自立して巣立つまで、あと数年、衣食住のフォローを楽しみたいと思っています。 |
![]() |
※記事は個別で掲載しますが、当団体ホームページのトップページにリンクを設けます。